青白い炎の正体は? 8不思議目
こんにちは、ポケモンHOME開通が近づいて楽しみな夜行です。シール追加だわーい!
今回は肝試し。幽霊騒ぎの真相とは……!?
度胸試しでございます
ヤンチャムの招集で大きな木の丘に集められたクラスメイト達。ヤンチャムは一体何を企てているのでしょうか。
「今回集まってもらったのはほかでもない。夜の教室で肝試しをしようって事だ!」
肝試し! いつもなら素直に喜べますが、オバケ騒動で実害が出ている今言い出すのはちょっと不謹慎かなぁ。
「本気か!?」
この提案にはチョボマキも動揺している様子。オバケが苦手なディーネや常識人寄りのシキジカも反対します。
「わたしは賛成かな。オバケがどんなのか見てみたいし」
なんとニャスパーは肝試しに賛成みたい。知的好奇心の塊だぁ。
最終的に肝試しは強行される事になりました。今夜、学校の教室に集合です。
「ヤギョウ、ぼくぴったりくっついていいかな?」
一人だと怖いですからね。もちろんいいよ!
夜
窓からこっそり抜け出し、ディーネと一緒に学校へ向かいました。
教室には全員揃っていて、ヤギョウ達はいつもの席に座ります。
さて、幽霊は出て来るのか。期待と不安が混ざる中ジッと待ちます。
「おい、オバケ! 出て来いよ!」
ヤンチャムの大声。ディーネは雰囲気にのまれ何も起きていないのにふらふらです。
「ごめん、もう、むり……」
恐怖でディーネは気絶。度胸がねぇなぁと揶揄いながらヤンチャムはオバケへ呼びかけを続けます。
「ねぇ、今何か声がしなかった?」
教室の空気が変わります。シン、と厳かで恐ろしい緊張感。そして
ボッ!
青白い炎がヤギョウ達を囲むように出現しました。突然の出来事にヌメラとチョボマキが気絶してしまいます。
「キサマカ、ワレヲ呼ンダノハ」
轟く低い声で何者かが語り掛けます。
ヤンチャムが「そうだ!」と怯える自分を誤魔化すかのように大きな声で答えました。
ビシャーンと雷が落ち妖しく炎が揺らめきます。
「イイドキョウダ! 無謀ナホドニナ!
ナラバ! 味ワワセテヤロウ!
本当ノ……恐怖トイウモノヲ……!」
雷に浮かび上がる何者かのシルエット。赤い目、兜のような頭、黒い蝙蝠羽。
あれは……ギラティナ!?
――暗転――
ヤギョウ達が目を覚まします。どうやら恐怖で気絶していたみたいです。
夜は明けておらず、ニャスパー、ヤンチャム、チョボマキの姿がありません。ギラティナに連れ去られてしまったのでしょうか。
気絶していたディーネに起きた事を説明します。みんなどこ行っちゃったんだろう。
「行先は分かってる」
ニャスパー! ひょこっと戻って来たニャスパーが冷静に伝えます。
みんなびっくりして気絶してましたが、どうやらニャスパーは気を失わなかったみたいです。恐怖とかないのでしょうね。本人もこういうの楽しいかもと言ってましたし。
とりあえず気絶したふりをしていたら、影が消え、青白い炎が動き出しヤンチャムとチョボマキを引きずるように攫っていったみたいです。ニャスパーはそれをこっそり追って行先を突き止めたようですね。
こっちと案内されます。辿り着いたのは村の下にある怪しい建物!
『いにしえの骨跡』
村の人たちが何かを封印しているとか言っていた建造物です。この中に、ヤンチャムとチョボマキがいる。
オカルトが苦手なディーネは入るのも辛そうです。待ってていいよと伝えられます。けれどディーネは踏ん張りました。
「今にも恐ろしいし気絶しそう。でも、行かなきゃ。勇気を振り絞らなきゃ……!」
勇気を。
ディーネの言葉に奮い立たされたのもあり、みんなで助けに行く事になりました。頑張ろう!
魔の国の使者ギラティナ
今回のダンジョンではニャスパー、シキジカ、ヌメラの三匹から一匹編成に組み込めるみたいです。
あく技を覚えててゴーストタイプに不利ではないシキジカと一緒に行きましょう!
『いにしえの骨跡』では編成に入れなかった他の二匹もゲストとしてダンジョンに同行するようです。実質五匹の味方、嬉しいし頼もしい。
道中ディーネが【つつく】を覚えました。それ以外は特に事件もなく、ラピスを揃え最深部へ進んでゆきます。
最深部
「助けてくれぇ」
「真っ暗で怖いよー」
ここにきっと犯人がいる。辺りを警戒すると、さっきの声が聞こえてきます。
「我コソハ魔ノ国ノ使者。
ココニ来テ生キテ帰ッタ者ハイナイ」
おどろおどろしい存在に気絶しそうになるディーネ。ぐっと堪え、声のする方を睨みます。
「タダシ……コイツラノ命ヲ我ニクレルト約束スルノダ。ソシタラ見逃シテヤロウ」
「いやだ!」
ディーネ! 一切迷わずディーネは魔の国の使者の提案を拒否します。
「いやだって、言ったんだ!(コワいよ~!)」
とっても怖いのに、怖くて苦手でしかたないのに。強い意志でディーネは叫びます。
「ヤンチャムとチョボマキは、僕たちの大事なトモダチだーーーーっ!!」
「今ノ言葉後悔スル事ニナルゾ」
ボッ、ボッとヤギョウ達を囲む青い炎。それはヒトモシへと姿を変えます。
ディーネの熱い心に興奮したまま推しの登場で更にテンションが上がりました。
「みんなゴメーン! ボクのせいでこうなっちゃったー!」
ヤンチャム達を生贄にここを出る。そんな選択肢もあったでしょう。
けれど、調子に乗りやすくってトラブルメーカーでも、ヤンチャム達は大事なトモダチですから。
「気持ちは同じ!」
(ディーネが言わなくても……!)
「かわりに誰かが言っていた!」
「ボクも勇気を出して戦うよ!」
「コレデオ前達ノ命ハナクナッタ……
ワレハギラティナ!
オマエタチノ魂ヲムサボル……
魔ノ国ノ使者ダッ!!!!」
ギラティナ戦です! こちらはヤギョウ、ディーネ、シキジカとニャスパー、ヌメラ。敵はヒトモシ四体とギラティナです。
相手が沢山でも伝説でも、こちらには仲間とアイテムとラピスがある!
飛んでくる【ひのこ】を耐え、少しずつヒトモシを減らし。
シキジカの【だましうち】を連撃ラピスで押し付けて撃破です!!
ディーネが言いますがギラティナは中々応じる気配を見せません。
「ソレハデキナイ。ココカラ生キテ帰ッタモノハイナイ」
「それって矛盾してない?」
水掛け論になりそうな中、ニャスパーが鋭く指摘しました。戦う前ギラティナはヤンチャム達の命と引き換えにヤギョウ達は見逃すと言ってましたが、よく考えてみればこれと生きて帰った者はいないは同時に成り立ちません。
「……ボクモヨクワカラナクナッテキタケド……トニカク我ハ魔ノ国ノ使者ッ! ダカラココカラ帰ルノハ無理!」
何このギラティナとても可愛い。
畏怖的だったのが、なんか厨二的な印象にがらっと変わりましたね。これもこれでよいかもしれない。
「トニカク無理ナモノハ無理! 無理ナンダーー!」
「もういいですユニラン!」
ユニラン?
「この子たちは何をしても怖がりません。今までありがとう!」
ヒトモシの言葉にギラティナが消え、そこには一匹のユニランがいました。
「わあああーーん! ボク頑張った! 頑張ったよぅ!」
ヒトモシは話します。ギラティナの幻影や設定も全てウソ。ポケモン達を怖がらせるための作り話だったのです。
ヒトモシはみんなの怖がる姿をエネルギーにしていました。そのため様々なポケモンを怖がらせていたのですが問題が。怖がらせていた事がバレるとめちゃくちゃ怒られるのです。
バレてその土地から追われ様々な所を転々とする日々。段々と驚かせる方法もマンネリ化しついには誰も驚かなくなってしまいました。
そんな時、ヒトモシ達が出会ったのがユニランです。
ユニランはヒトモシ達の境遇に同情し協力してくれるようになったのでした。
おかげで連戦連勝! 恐怖が美味い!
けれど、今度もバレてしまいました。ヒトモシ達はヤギョウ達に懇願します。
「どうか黙ってて! ここを追われたらまた別の場所を探さないといけなくなるんです!」
うーん、どうするか。推しだから救われて欲しいけれど納得する円満な手段あるのでしょうか。
「いいよ」
躊躇うことなくディーネがあっさり答えました。「許すの!?」と驚くシキジカ達。
一般的に見たらヒトモシは酷い事をしてますからね。驚いて当然。
「ボクは許す。だって悪いポケモンじゃなさそうだし、これだけ反省してるんだし。
あとヒトモシ達って誰かを驚かさないと元気になれないんでしょ? だったら今回みたいに酷いのはダメだけど……ちょっとだけ驚かすのならいいよ。でも程々にね。
あと驚かすのと同じくらい親切な事もみんなにやってあげて。みんなに気付かれないようこっそりとね」
相棒いい子すぎでは??
最初は渋っていたシキジカ達も「一番怖がっていたディーネが許すなら」と秘密にする事に賛成してくれました。
ヤンチャムとチョボマキも帰ってきて一件落着。
あとはバレないようこっそり帰宅すればおしまいですね!
夜
こっそり出かけたのがバレたヤギョウとディーネはアバゴーラさんに夜通し説教されましたとさ。
ディーネだけ、緊張の糸が解れ寝落ちしちゃいましたけどね。
今回の冒険はここまでです。
登場ポケモン
ディーネ:善。怖いのは本当にダメだけど立ち向かわなければならないなら勇気を振り絞る。
ニャスパー:高SAN値。
シキジカ:だましうちとてもお世話になりました。
ヤンチャム:調子に乗るけれど怖い物は怖い。
ヒトモシ:推し。可愛い。まさか会えると思ってなかった。ゴーストタイプらしい生体・思考回路。大満足です。
ユニラン:ヒトモシと仲良くやってる。幼いのかな。いい子。
アバゴーラ:実はオバケが苦手。
参加中